イベントの安全な運営に携わる仕事

イベントや旅行に同行し、健康管理を行う仕事としてニーズが高まりつつあるのがアテンダントナースです。中でも、需要が増えているのが小中学校のスポーツ大会での救護業務であり、15歳未満は小児扱いとなるため、小児科の経験を持つ看護師が重宝されているようです。

アテンダントナースは、業務前には事前に打ち合わせをすることも多く、ほぼ初対面の人に対しても円滑なコミュニケーション能力を発揮しなければなりません。また、スポーツ大会やイベントでは、医療従事者が他にいないこともあるので、正確な判断や行動力が求められるでしょう。そのため、小児科経験以外にも、内科や一般外科、整形外科、救急外来の経験があれば就職に有利になります。

ところで、イベント時の緊急事態のために待機するアテンダントナースの仕事は、業務時間が規則正しいとは限らず、ときには長時間拘束されることもあります。体調不良を訴えたり、怪我をする人がいなければ、終日落ち着いて過ごせますが、緊急時には休憩する時間がないこともある点は覚悟が必要です。また、中には判断に困るような難しい症状の人に対応しなければならない場合もあるので、ある程度の経験と看護技術がなければ、務まらないといえるでしょう。

それからもう一つ、アテンダントナースの仕事は、一度引き受けると直前でキャンセルすることは難しくなります。また、仕事の頻度は不定期であり、固定の勤務に比べると安定的な収入は見込めません。そのため、常勤のようにバリバリ働き、スキルを磨いたり、高収入を得たいという人には向いていないといえます。